2019-01-24

犬にヨーグルトが良いのか悪いのか問題!

料理教室や講座前の事前アンケートで食事に対して意識の高い人ほど毎日ドライフードのトッピングに「ヨーグルト」を与えておられます。
「ヨーグルトは脂質が高いので上澄みの水分(ホエイ)を冷えていない状態であげてくださいねー」とお伝えすると皆さん「ホエー!!(笑)ヨーグルトはダメなんですか?なんでなんでー?!」とかなり驚かれる方が多いです。


もちろん食事に対して意識の高い方達なので脂肪分のことは考えて「低脂肪(または無脂肪)でもダメ?」「手作りのヨーグルトもダメ?」「低脂肪のR1でもダメ?」と言ったご意見も多く聞かれます。

ヨーグルトは玉ねぎやニンニクなどの食材と比べれば量を摂っても下痢や腹痛、嘔吐などの直接的なダメージはありませんが、わんちゃんの食事に積極的に摂り入れたい食材かと聞かれるとるそれはちょっと違うかなーと思っています。

ヨーグルト推奨派の一般的な説明
牛乳を飲ませてお腹をこわすわんちゃんが多いのですが、これは牛乳に含まれる「乳糖」という成分を分解する能力が低いために起こるといわれています。
わんちゃんは「乳糖」を分解する能力が低いため下痢などの症状を引き起こすためNGとされていますが、ヨーグルトは発酵の過程で乳頭が分解されるため、ヨーグルトは問題ないとされています。

脂肪分0のカラクリ
栄養表示基準で100gあたり0.5g未満であれば「脂肪0」の表示が認められていますので完全無脂肪というわけではありません。
下の表からもわかるように脂肪は0.5g未満であっても、糖質が高くなる傾向があります。
こちらが元のソースです。
「低糖・低脂肪などをうたったヨーグルトの比較テスト」
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-19990806_1.pdf...
P3「低糖」「低糖・低脂肪」「低脂肪」「無脂肪」「甘さひかえめ」の栄養成分量がまとめられています。

ドライフードは脂肪分が多いので、それ以上「脂肪」を与える必要がないとも思われます。
わんちゃんは脂肪の分解が苦手なので脂肪はできるだけ避けたい!

わんちゃんの胃酸は強酸性!
腸内環境を整える乳酸菌は胃酸に弱いため、強酸性の胃酸をもつわんちゃんには「生きたまま腸に届く!」ようなヨーグルトも本来の効果が期待できないのでは?と個人的に思っています。
※ドットわんフリーズドライおなかヨーグルトは胃酸に強いビフィズス菌が配合されているようです。

腸は生命の根源 免疫の80%は腸にあり!
と言われているように、腸内環境を整える目的で与えておられる方がほとんどだと思います。ただ、長期間ヨーグルトを食べて「便秘が改善した」「アレルギーなどの症状(痒みなど)が改善した」などの症状が改善されたということは今のところ聞いたことがありません。(引き続き調査してみます。少々お待ちください!)
※犬の食事療法インストラクター師範のグループページで確認したところ、「整腸作用が感じられる」「ウンチの状態が良い」「口臭が改善された」などのご意見がありました。

ヨーグルトよりも納豆!
乳酸菌は含まれていませんが、発酵食の消化が得意であるわんちゃんはヨーグルトより納豆の方がおすすめとお伝えしています。
我が家のタビハグも3日に1回は納豆(ひきわり)を食べています。
とはいえ、ヨーグルトも毎日摂らずときどきなら問題ないと思います。

サプリなどの濃縮物や細工された加工品ではなく、できるだけ自然なものを与えてあげたいと思う飼い主の(長〜い)つぶやきでした!

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2019-01-15

愛犬と鏡開き!よもぎ団子と陳皮のおぜんざい

関西では松飾り(門松)を立てておく「松の内」は15日です。
松の内を過ぎたら、年神様にお供えしていた鏡もちを下げて食べる「鏡びらき」。
鏡餅はありませんが、無病息災を願ってぜんざいを作りました。
小豆のように赤い色の食べ物は邪気を払うと考えられています。祝いのお席でいただく赤飯もその代表格。

犬のぜんざい
こちらは、タビハグのぜんざいでお砂糖がはいりません。
小豆と陳皮をコトコト茹でて、白玉粉でよもぎを混ぜてよもぎ団子を作りました。

薬膳で見ると...
小豆は高い利尿作用があり、むくみを改善してくれます!
陳皮は滞った「気」の流れを活発にして、弱った脾の働きを整える作用があります!
よもぎはカラダに溜まった湿をとって、冷えが引き起こすトラブルを抑えてくれます!
滞りやすいこの季節にぴったりです。

人の「ぜんざい」は白砂糖がどばーっと入るので、小豆やよもぎの効能をぶっ飛ばして「湿」を貯めるので要注意です。
わたしはタビハグのおぜんざいにちょこっと黒糖を足していただきましたが、十分に美味しかったです。

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2019-01-14

冬の食養生 菊芋!

糖尿病や既往歴に膵炎のあるわんちゃんのおやつにオーサワの「菊芋チップス」をおすすめしたことがきっかけで菊芋を知りました。
菊芋がスーパーで買えるこの季節、わたしはぬか漬けやお味噌汁、タビハグも野菜スープの具材としていただいています。

一見、生姜のようなおももちの菊芋。


「芋」と言ってもさつまいもやじゃがいもなどのお芋に含まれるデンプンが含まれていないため、芋類では無くキク科の植物です。
根の部分が芋状のため、「菊芋」と名付けられたと言われたそうな。
植物によって作られる天然の多糖類の一種で、ノンカロリーの糖質というのもうれしいですね。

菊芋には「天然のインスリン」と言われる「イヌリン」がたっぷりと含まれており、食事による体内の血糖値の上昇を、おだやかな状態に抑えます。
ごぼう、にら、にんにくなどにも多く含まれる「イヌリン」ですが、食物の中では菊芋が最も含有率が高いと言われています。

水溶性の食物繊維「イヌリン」は腸内で分解されフラクトオリゴ糖となります。これが善玉菌のエサとなり腸内フローラの環境を改善して腸内がキレイに!
消化吸収が良くなることで、血液がキレイになり、全身の細胞が元気になります。

よいことづくめの「菊芋」
我が家では天日干しして冷蔵庫で保存しています。


わたしはお味噌汁に、タビハグは出来上がったごはんのトッピングなど。
個人的(人間)にはぬか漬けとポタージュが一番美味しいです!
太り気味のわんちゃんには向いている食材で、ウンチの質がグッと上がるので腸内環境を整える食材として取り入れてみてください!

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2019-01-13

犬の平均寿命


Instagramの投稿で見かけた「犬の平均寿命」
東京都獣医師会と東京大学の共同研究の発表なので信頼できるデータですね。





わんこ達の寿命は短い...
あらためて見ると(涙)

かけがえのない時間を大切に過ごさねば
先代犬ワルサの19才10ヶ月を超えれるように

しばいぬちゃんの寿命が15.5才とご長寿であることは高温多湿の島国である日本に生まれ育ち、風土とカラダがあっているから。
日本には四季があるので原産国が異なる洋犬は温度や湿度の管理が難しい
あと、わんこはとてもガマン強いので、飼い主さんはカラダの不調を見逃さないようにすることが大切です。


【見逃してはいけないちょっとした不調】
目ヤニが多い、涙焼け、草を食べる、カラダの痒み、耳垢が多くて黒い、口が臭い、咳をする、舌が青白いまたは歯型がつく・ぶよっとしている、尿もれがある、毛がベトベトする・フケがある、嘔吐、下痢、便秘、コロコロ便、粘膜便、うんちが黒い、うんちが緑色、おなら、多飲多尿、少飲少尿、寒がり、ごはんを食べない、異常に食べ物を欲しがる、むくみ、太り気味、元気がない、散歩に行きたがらないなど

ここを見逃して放置すると未病から病気にステージがいっきに上がってしまうことがあります。

中医学理論である
「補」足らない物を補う
「瀉」いらない物を除くこと
毎日の食事と散歩でバランスで整えることで、ちょっとした不調も抗生剤などの薬をつかわなくても改善することができるます。

わたしのまわりにはフレブルちゃんがたくさん。
短命と言われている大型犬ラブちゃんがシュナウザーを抜いての14.1才はすごいなー。
不老長寿目指してもっと勉強しないと!とあらためて決意いたしました。



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2019-01-06

本年もよろしくお願いいたします

2019年がはじまりました。
昨年は自然災害が多い一年でしたが、今年はおだやかに過ごせる一年になりますように心から願います。

昨年は新たな活動として「愛犬と飼い主さんのための薬膳と養生ごはんの講座(春・梅雨・夏・冬編)」と「犬の薬膳おせち料理教室」を開催することができました。また、イベントでは薬膳おやつやデリの販売などもでき、コツコツと努力を重ねて楽しくチャレンジできた一年だったと思います。

今年も「わんごはん入門講座」や「薬膳講座」などを通して、たくさんのわんちゃんが病気を予防して元気に過ごせる養生ごはんをお伝ええきるよう、わたし自身もさらに学びを深め、活かせるように引き続き努力したいと思います。

本年もどうぞよろしくおねがいいたします。
どうもこの手の撮影は苦手なタビとハグ(顔が怖い)

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